「ヒットストップ」と言う言葉を聞いた事があるか?
片手剣に限らず敵を攻撃していると、一瞬引っかかる様な感じになる時があるが、それがヒットストップじゃ。
武器の斬れ味が高い状態で敵の肉質が柔らかい所を攻撃すると起こりやすい。
大きなダメージを与えている事を描写する為の演出だが、実は、このヒットストップがかかっている瞬間は、自分は何も出来ない状態なんじゃ。
僅かな時間だが、その瞬間攻撃も出来ないし、回避も出来ない状態だ。
別の言い方をすれば、
自分だけ時間が止まった状態じゃ。
では、どの様な時にヒットストップが発生するのか?
実は、ちゃんとした計算式がある。
ヒットストップ理論じゃ。
え?そんな理論聞いた事がないって?
当たり前じゃ!わしが今思い付きで言っただけじゃ!
武器の「斬れ味補正」 X 攻撃をヒットさせた部分の肉質この計算の結果が・・・・・
25以上(25も含まれる)→攻撃が弾かれる
25<ヒットストップ無し≦45(これ以降は、攻撃が弾かれない)
45<ヒットストップ小≦100
100<ヒットストップ大
G級クエストに出て来る敵は、「弾かれ≦27」となっていて、攻撃が弾かれやすくなっている。
恐らくここまで読んでも何を言っているのか?
分からない者が多いはずだ。
そこで、わしがエクセルで表を作ってみた。
え?師匠は、エクセル使えるのかって?
馬鹿にするでない、今の時代、剣術だけじゃ生活出来んのよ。

この表の斬れ味には、片手剣特有の1.06倍の斬れ味補正を予め足して計算してある。
表の見方としては、斬れ味紫の場合、肉質17から(G級は18)攻撃が弾かれずに攻撃出来、肉質17~29(G級は18~29)までは、ヒットストップ無しで攻撃が出来る。
肉質35~65までは、ヒットストップ小の影響を受け、肉質75以降は、ヒットストップ大の影響を受ける。
こんな感じで見てくれ。
ヒットストップによる手数の影響
ここからは、具体的な数字を使って説明する。
ヒットストップは、「小」と「大」の種類ある。
時間が止まる時間は、「小」が2F。
「大」が4Fだ。
これは、モンスターハンター4Gではなく、フロンティアでの数字なので、4Gでも同じなのか?分からんが一応、同じとして説明する。
1秒=30Fだから、「小」が0.066秒、「大」が0.133秒となる。
非常に短い時間だが、手数武器の片手剣だと以外に影響が出る。
例えば、片手剣の抜刀状態からの基本連続技を1セット繰り出すには、約1.936秒(58.08F)かかる。
仮に30秒間この基本の連続技を繰り出したとすると、15.49セット繰り出す事が出来る。
この連続技は、5回の攻撃で1セットであるから、30秒間の攻撃回数は、77.479回だと言える。
この数字は、ヒットストップ無しでの数字だ。
では、ヒットストップ小だとどれ位低下するのか?
ヒットストップ無しの連続技1セットの時間は、1.936秒。
フレームに直すと58.08Fとなる。
ヒットストップ小は、2Fだから、5回 X 2F=10F となり、58.08F+10F=68.08F となる。
ヒットストップ小の状態で基本連続技を1セット繰り出すには、2.269秒(68.08F)かかる事になる。
30秒間攻撃した時の手数は、66.108回だ。
ついでにヒットストップ大も同様に計算してる。
連続攻撃1セットを繰り出すのに2.602秒(78.08F)かかる。
30秒間の攻撃回数は、57.647回だ。
数字が出たので比べてみよう。
ヒットストップ無し:77.479回
ヒットストップ小:66.108回
ヒットストップ大:57.647回
ヒットストップ小は、無しに比べて14.676%の手数ダウン。
ヒットストップ大は、無しに比べて25.596%の手数ダウンとなる。
ヒットストップがかかると、1割以上手数が減るんじゃ。
意外に馬鹿に出来んじゃろ?
ヒットストップによるダメージの影響
では、今度は、実際に敵に与えるダメージを計算して比較してみよう。
スキル、猫めし、お守り等何もない状態で、武器は、ティガレックス希少種の片手剣「絶衝剣[虎王]」を使い、アルセルタスの角(肉質35)を攻撃したと仮定する。
ちなみにこの肉質35は、斬れ味 紫、白だとヒットストップ小だ。
斬れ味 青だとヒットストップ無しで斬れる。
ダメージは、上と同じく基本の連続技を30秒間入れた時のダメージだ。
斬れ味:紫 3344.91(ヒットストップ小)
斬れ味:白 3054.05(ヒットストップ小)
斬れ味:青 3222.96(ヒットストップ無し)
同じヒットストップ小である、斬れ味 紫と白では、当然、ダメージが大きい紫の圧勝だが、斬れ味 青の数字を見て欲しい。
斬れ味 紫との差は、僅か121.95。
約3.64%の低下で済んでいる。
意外ではないか?
例えば、敵を攻撃出来るチャンスだが、斬れ味が青になったので、砥石で研いで紫にしてから攻撃するよりも、斬れ味が青のまま攻撃した方が、総合的なダメージが上がると言う事だ。
武器を研ぐのは、その後でも良いのじゃ。
この例では、30秒間攻撃し続けたと仮定しているが、実際には、30秒も一方的に攻撃出来る状況は、まれである。
より、実践的な例を挙げると・・・・・・
例えば、リオレイアの隙を突いて尻尾を攻撃したとする。
斬れ味 紫だと基本連続技の4発目まで攻撃出来たとする。
その時のダメージは、114(ヒットストップ小)
斬れ味 青で5発攻撃出来たとしたら、ダメージは、115である(ヒットストップ無し)
斬れ味 紫で4回斬るよりも斬れ味 青で5回斬った方がダメージが上なんじゃ。
斬れ味紫信仰の信者が多いが、手数も視野に入れてみると、斬れ味が、紫でも白でも青でもそんなに変わらんのじゃ。
手数さえ稼げればな。
また、ダメージだけでなく、斬る毎に一瞬とは言え時間が止まったかの様に引っかかる感じがするのは、あまり気持ち良くない。
地蔵流の根本を覚えているか?
「ストレス無く快適に」その為にも今の斬れ味だと、どこを斬れば、ヒットストップがかからず、スパスパと連続技が決められるか?
その辺を考えながら戦いたいものじゃ。
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